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表面処理(FTR)
ゴム製品では用途に応じて、すべりの良いものやくっつかないものが要求されます。これを実現したものがゴムの表面処理“FTR”です。FTRはFujikura Tack Reducer(藤倉 粘着 低減処理)の頭文字をとったもので、ゴムの粘着を低減しあるいはすべりを良くする表面処理です。用途に応じてフッ素系、シリコーン系等、複数の種類があります。
FTRは当社製造のゴムのほぼ全てに処理が可能です。またゴムの特性をいかした使用による伸縮状態や折り曲げた状態でも非常にはがれにくい設計となっています。このためパーツフィーダーでのゴム部品つまり防止、O-リング等装着時の抵抗低減、50～60ヘルツで作動するポンプの逆支弁(アンブレラ)、ゴム製ジャバラの粘着防止等の使用実績が多数あります。
上記の用途以外にもＦＴＲを応用することが可能ですので、お客様のご要望に応じて検討させていただきます。
FTRのメリット
- ゴムの非粘着、低摩擦化に有効
- ゴムの変形、伸縮に追従
- はがれにくい
- 変形を繰り返すゴム部品への処理実績あり
- 粘着防止(低減)
- 摩擦低減＝必要エネルギー減少＝省エネ
- 粘着防止(低減)
- 摩擦低減＝必要エネルギー減少＝作動時間短縮＝騒音低減
- 粘着防止(低減)・摩擦低減＝長寿命化＝エコ
FTRの主な用途
- バルブ等、ゴムと相手材料との粘着･固着防止
- アンブレラ等、変形するゴム部品とボディとの粘着・固着防止
- O-リング等、ゴム部品同士の粘着･固着防止
- ゴム製ジャバラ等、変形を伴うゴム部品自体の粘着･固着防止
- ゴム部品を装着するときの抵抗低減
3Dプリンター
メーカー：(株)キーエンス
プリンター名：AGILISTA-3200
成形可能材質(主材)：
- アクリル材（透明樹脂）
- アクリル材（耐熱樹脂：100℃）
- 低硬度シリコン材（35度）
- 高硬度シリコン材（65度）
成形実績：
- 各分野の開発検討モデル（樹脂，シリコン）
- 表面処理用マスキング冶具（樹脂）
- 寸法測定用冶具（樹脂）
- 他治工具部品…etc（樹脂，シリコン）
成形例：弊社社標（透明アクリル樹脂）
3Dモデル作成
専用ソフトにインポート後プリンターへデータを送信し、成形開始
成形完了(サポート材除去後)
- 成形は樹脂を積層しながらUVで硬化させる方式。
樹脂材では積層精度は2段階(ノーマル，ハイレゾリューション)
シリコン材は1段階(ノーマル)のみ - シリコンも同様にUV硬化の為、成形後は加硫された状態ではない。
- 成形は主材とサポート材で成形される。
サポート材によって筒形状や空洞，宙に浮く
モデルも成形可能である。 - 成形後はサポート材を除去し、完成となる。
形状解析
FEM解析を実施することで、金型を製作前にあらかじめ性能の確認をすることができます。
基布入りダイヤフラムや加硫接着品といった複合品の解析も可能です。
モデルは二次元、三次元問わず解析が可能です。
※発生応力などは解析結果と実機で一致しない場合もあります。予めご了承ください。
材料分析
各種試験に対応しており、過去の試験実績による豊富なバックデータがあります。
お客様の課題解決や環境対応調査、不具合発生時の原因究明のため各種材料分析試験にも対応しております。
分析機器
- SEM(XMA付)
- IR
- ガスクロマトグラフ
- 液体クロマトグラフ
- 蛍光X線分析装置
- 質量分析装置 等
ゴム材料試験機
- 引張り試験機(恒温槽付)
- 老化試験機
- オゾン試験機
- デマチヤ屈曲試験機
- 反発弾性試験機
- 耐寒性試験機
- 体積低効率測定装置 等
金型内作
当社では1978年より金型製作を内製化しました。各製品の成形金型から仕上げ治工具類まで製作しております。
主要設備
NC旋盤、マシニングセンタ、
ワイヤー放電加工機、放電加工機、平面研削盤、汎用旋盤
測定工具顕微鏡、投影機、三次元形状測定機
2次元CAD、フライス系2次元CAM、旋盤系CAM、3次元CADCAM
等