フジクラコンポジット FUJIKURA COMPOSITES

経営方針 Management Policy

トップメッセージ

藤倉コンポジット株式会社 代表取締役社長 森田健司

株主・投資家の皆さまへ

株主の皆様には日頃より格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
ここに当社グループ(当社及び連結子会社)の第142期(2020年4月1日〜2021年3月31日)の事業の概況と今後の取り組みについてご報告申し上げます。

142期を振り返って

 当期は、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大し、極めて厳しい状況からスタートしました。一時は持ち直しの動きもありましたが、感染症収束の見通しは不透明で、本格的な回復時期は業種・業態、地域ごとに差が生じると思われます。
 このような不透明な環境下で、当社グループは、収益の過半を占めている自動車関連や半導体関連メーカーの調査・予測を実施し、当期を含めた5カ年、2021年3月期から2025年3月期に至る「第6次中期経営計画」の策定を進めてきました。ニューノーマルと言われる新たな時代での持続的成長に向け、世界経済の回復と成長に連動した各種戦略を模索し、「新生藤倉コンポジット」の構築を見据えた「第6次中期経営計画」は、コロナ禍の中で進めた販管費削減を継承し、新たな成長分野を育成することを視野に入れた経営計画としました。
 第142期の業績は、当社グループの主力顧客である自動車関連からの期初受注の低迷が響き減収となった他、顧客の大幅減産の影響を受けた引布加工品セグメントや、大都市圏で度重なる緊急事態宣言発出等の影響から、小売店での販売が振るわなくなったアウトドア用品も減収となりました。一方、住宅設備機器や半導体・液晶分野は市場の設備投資が堅調であったことから、利益率が高いアフターマーケット市場のゴルフカーボンシャフト製品も好調で、医療機器市場も増収となり、業種・業態で差が出る結果となりました。
一方、減収となる中で、グループ全体で残業規制を徹底し、設備投資を最小限にとどめるなど販管費削減を行い、利益率の改善に注力しました。
このようなことから当期における連結業績は、売上高は292億7千5百万円(前年同期比8.5%減)、営業利益は11億 7千2百万円(前年同期比31.5%増)、経常利益は15億5千7百万円(前年同期比86.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は11億8千2百万円(前年同期比202.6%増)となりました。
当社グループは、産業用資材、引布加工品、スポーツ用品を中心としたゴム製品の製造と新素材の開発・加工を事業としており、多くの事業セグメントを有しています。時代の変化に伴う特定の事業セグメントの受注減に伴うマイナスの影響を、他の事業セグメントの成長によるプラスで打ち消し、リスク分散をすることで、安定して着実な成長をしてきました。今後も既存の事業を大切に育成することはもちろんですが、並行して次代の成長を担う新市場への参入、新製品の開発に注力していきます。

中期経営計画

2020年4月、当社グループは事業部制を導入しました。第6次中期経営計画では、当社グループの強みを最大限活かすために、各事業部ごとに事業戦略を策定し、事業ポートフォリオの再構築を進めていきます。第6次中期経営計画を5カ年としたのは、当期を含む2021年3月期から2023年3月期の3カ年は、新型コロナウイルス感染拡大による世界経済の減退から回復する期間と位置付けたからです。当期同様に、顧客からの受注やサプライチェーンが不安定で減収となる可能性もあることから、この期間は、受注確保と原価低減活動と効果的な経費運用で利益率を高める回復期、「守り」の3カ年としました。
一方、この3カ年を待たずして新型コロナウイルス感染拡大を克服し、持続的成長に舵を切れる業種・業態や地域が出てくることも考えられます。既に欧米の一部地域では、ワクチン接種や各種政策によって、経済活動の再開が進んでいます。そこで、回復期の最終年度である2023年3月期から2025年3月期の3カ年を、回復期に培ったムリ・ムダのない高収益な生産体制、リーンマネジメントを活かして、持続的な成長を目指す成長期、「攻め」の3カ年としました。2023年3月期は、業種・業態によって回復にタイムラグが生じ、「守り」と「攻め」の双方がまだら模様となる事業年度となる可能性が高いことから、5カ年計画のバッファー期間と位置づけ、着実に「新生藤倉コンポジット」の構築を進めていきます。

最後に

株主の皆様に対する配当につきましては、中長期における事業の持続的な成長を支えるための原資として内部留保を確保した上で、配当性向、株主資本配当率など勘案しながら安定配当することを基本方針としております。以上のことから、2021年3月期の配当については、1株当たり12円(中間5円、期末7円)といたしました。また、当社は、2021年10月25日をもって創立120周年を迎えます。そこで、2022年3月期の1株あたりの配当金は、中間8円、期末8円に、中間で2円の記念配当をプラスして、通期で18円を予定しております。
株主の皆様には、なお一層のご愛顧とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

藤倉コンポジット株式会社
代表取締役社長
藤倉コンポジット株式会社 代表取締役社長 森田健司