フジクラコンポジット FUJIKURA COMPOSITES

経営方針 Management Policy

トップメッセージ

藤倉コンポジット株式会社 代表取締役社長 森田健司

株主・投資家の皆さまへ

株主の皆様には日頃より格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
ここに当社グループ(当社及び連結子会社)の第141期(2019年4月1日〜2020年3月31日)の事業の概況と今後の取り組みについてご報告申し上げます。

141期を振り返って

当期の経営環境は、米中貿易摩擦の長期化から中国市場を中心とした世界的な景気悪化が続き、年度末には新型コロナウイルスの流行も加わったことで、急激に減速局面になりました。このような厳しい環境下で当社グループは、2018年3月期を初年度とする第5次中期経営計画の最終年度として、3ヵ年合計売上高1,000億円の目標達成に向けて邁進してきました。また、中国子会社2社の不適切な会計処理に関する調査、財務報告の修正ならびに再発防止策の策定に取り組み、コンプライアンス、ガバナンス、内部統制の機能と体制の強化に注力する1年となりました。第141期の業績は、当社グループの主力顧客である自動車、住宅設備機器および半導体や医療機器の関連部品は、中国経済の減速の影響を受けました。上半期までは順調に推移し、中国子会社でも新しく立ち上げた製品の受注が徐々に拡大していた最中に、急ブレーキがかかったような状況となり、2019年11月14日に修正発表した通期業績予想から、やや落ち込む結果となりました。このようなことから当期における連結業績は、売上高は319億9千9百万円(前年同期比4.3%減)、営業利益は8億9千1百万円(前年同期比2.8%減)、経常利益は8億3千3百万円(前年同期比0.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億9千万円(前年同期比32.7%減)となりました。
当社グループは、産業用資材、引布加工品、スポーツ用品を中心としたゴム製品の製造と新素材の加工を事業としており、多くの事業セグメントを有しています。時代の変化に伴う特定の事業セグメントの受注減に伴うマイナスの影響を、他の事業セグメントの成長によるプラスで打ち消し、リスク分散をすることで、結果として安定して着実な成長をしてきました。今後も既存の事業を大切に育成することはもちろんですが、並行して次代の成長を担う新市場への参入、新製品の開発に注力していきます。

マグネシウム空気電池

2019年5月29日、官庁や一部企業向けに防災用品として納入してきた非常用マグネシウム空気電池『WattSatt』の小型版である、パーソナルユースに利用できる非常用モバイル充電器『アクアチャージ』を発売しました。昨秋の大型台風による洪水被害の際には、電気の供給が途絶えた地域に、当社従業員が駆けつけて無償配布しました。この件については、地元のテレビ局のニュースで取り上げていただき、『アクアチャージ』が広く認知されるきっかけになりました。

中期経営計画

第5次中期経営計画の結果を踏まえ、第6次中期経営計画の策定を進めてきましたが、新型コロナウイルス感染拡大から事業環境が激変し、当社グループがターゲットとしている全ての需要に対する影響度合いを改めて調査することにしました。当社グループの収益の過半を占める自動車関連メーカーや半導体関連メーカーの減速が第141期の下半期から顕在化する中で、新型コロナウイルスの感染拡大から、各社が休業や減産、そして減収減益の見通しを発表し、一部では、完全な操業再開は時期尚早という報道も出ています。したがって、第142期の業績見通しについては発表することを見合わせ、これらの影響度合いの再集計を確定した後、発表させていただきます。

最後に

株主の皆様に対する配当につきましては、中長期における事業の持続的な成長を支えるための原資として内部留保を確保した上で、配当性向、株主資本配当率など勘案しながら安定配当することを基本方針としております。以上のことから、2020年3月期の配当については、1株当たり14円(中間7円、期末7円)とし、2021年3月期も同規模の安定配当を目指していきます。株主の皆様には、なお一層のご愛顧とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

藤倉コンポジット株式会社
代表取締役社長
藤倉コンポジット株式会社 代表取締役社長 森田健司